東京都の設計事務所|kaya+建築計画設計事務所_OiMei庵_

一級建築士事務所
kaya..+ 建築計画設計事務所
kaya..+..Architects...Studio

建築概要

□件名/竣工年月:OiMei庵/1999年12月
□所在地/用途地域等:山口県/
延床面積/敷地面積:30.30㎡/409.12
□構造/階数:木造軸組構造/地上2階
□設計期間/監理期間:1999.02~1999.05/1999.06~1999.12
□施工:株式会社カネイ
□写真撮影:冨田和義

計画概要

受験をむかえた二人の子供部屋の増築計画。計画敷地には幹廻りが2m を超える木登り遊びにうってつけ形状のカイズカイブキが腰を据えており、その既存樹木と新たに増築する子供部屋の共存をテーマとして計画しました。建物のボリュームは簡潔な立方体(4.5Mx4.5Mx4.5M)とし、建物の耐力要素を全てたすき掛け筋交で構成し、カイズカイブキの幹と干渉する壁と屋根の一部を折り込む形態として設計しました。
 床は杉の無垢材、柱、梁、筋交いは杉構造材をそのまま見せ,木の匂いが一杯の勉強部屋となりました。子供たちは近い将来巣立ってゆきますが、柱の無い4.5Mx4.5M(20m2)の空間は子供たちの独立後に親の趣味室となる予定です。

detail

[既存樹木と計画建物の共存]
計画敷地内の既存樹木と計画建物が著しく干渉する場合、施主様と相談の上、伐採してしまう事もあります。しかし、樹木は長い時間を経て生きてきたものですから、調和するように出来るだけ残す方向で計画する事も重要と考えます。また、二つの共存を考える事で、その場所に適した建物のかたちを見いだす事ができる場合もあると考えます。
[空気感がつながる]
2階部分の四隅の床を切り取った、とても小さな吹抜けですが、内部の一体感が解り易く現れていると思います。小さな吹抜けであっても抜くべきところを抜き、適度な開口部を配する事で、光にあふれた空間とすることも可能だと思います。
[ロフトのカクレガ]
天井高さ4.5Mの中程に有るロフトは四隅を切り取り、1階の床面積の半分ほどのスペースがあります。ロフトは写真中央のわずか12cmほどの奥行きの文庫本の納まる棚で2つに仕切られています。1階から専用のハシゴでそれぞれのカクレガにアプローチできます。
[家具]
写真の勉強机は簡単な図面を弊社が作成し、施主家族が協力して造りました。2つ合わせの大テーブルにも利用可能。