東京都の設計事務所|kaya+建築計画設計事務所_白ぼかしの家_

一級建築士事務所
kaya..+ 建築計画設計事務所
kaya..+..Architects...Studio

建築概要

□件名/竣工年月:白ぼかしの家/2010年4月
□所在地/用途地域等:東京都/近隣商業地域
□延床面積/敷地面積:100.93㎡/44.87
□構造/階数:木造軸組構造/地上3階
□設計期間/監理期間:2008.08~2009.06/2009.07~2010.04
□施工:株式会社 匠陽
□写真撮影:石井アトリエ/石井 雅義

計画概要

 計画地は環状道路の交差点に程近く、古くからの商店街の名残のある通り(表側)と歩行者道専用道(裏側)のふたつに面します。
 建築には駐車スペース、仕事用のアトリエ、自然採光のある浴室、2寝室、食堂兼キッチン、そして、居間などのスペースが必要とされましたキッチンと居間は一体に連続して使用され、かつ、来客時の居間の雰囲気とキッチンでの作業とに距離感を保ちたい、言い換えれば、来客のキッチン兼食堂への視界を違和感なく制限出来るように求められました。
 ガルバリューム小丸波板は素材として廉価である事と耐久性に優れた魅力的な外壁材ですが、この建物ではその面強度を作り出している波のラインを外壁の特徴として用いています。通常は建物のコーナーで役物と呼ばれる見切りと止水を兼ねた竪部材が用いられ額縁をまわしたようになるのですが、この建物ではその存在を極力消す納まりとして、横線だけの線画のような表現としています。

detail

[街並みにとけ込ませる]
ガルバリウム小丸波板は素材として廉価である事と耐久性に優れた魅力的な外壁材ですが、この建物ではその面強度を作り出している波のラインを外壁の特徴として用いています。通常は建物のコーナーで役物と呼ばれる見切りと止水を兼ねた竪部材が用いられ額縁をまわしたようになるのですが、この建物ではその存在を極力消す納まりとして、横線だけの線画のような表現としています。
[スキップフロアは連続した個々の領域を作り出す]
居間と食堂・台所に階段5段分の段差で高さ1Mほどスキップさせて、それぞれの場所を連続させながらも領域を分けています。天井の位置は同じなので、居間は広々と開放的に感じ、食堂は低い天井で落ち着いて食事ができます。また、気の置けない友人であれば別ですが、居間でかしこまった来客との談笑時に台所でのお茶の準備や、食事のしたくを行うときに双方が気兼ねない距離感をもつことができます。
[光の道と視覚の変化を楽しむ階段]
階段を単なる上下の移動装置と考えるのはもったいないと思います。この建物はスキップフロアを採用していますので、異なるフロアーの空間と空間が同時に変化しながら視界に入って来る面白さがあります。